支援の考え方

こどもらぼ

感覚統合をベースに、子どもの“今”から組み立てる

子どもの姿勢・集中・切り替え・学び・人との関わりは、五感・触覚・前庭覚・固有受容覚といった感覚の働きとつながりやすいと考えられています。五感は、まわりの情報を受け取るきっかけ。触覚・前庭覚・固有受容覚は、体を支えたり、バランスを取ったり、力加減や体の位置をつかんだりして、動きを整えるための感覚です。


ここが整ってくると、活動に入りやすくなったり、落ち着きやすくなったりすることがあります。
こどもらぼでは感覚統合の考え方を手がかりに、お子さま一人ひとりの「今の状態」を見立て、その子が取り組みやすいきっかけから活動を組み立てていきます。

感覚統合の考え方で、
体から整える支援

感覚統合の考え方をもとに、子どもが「落ち着く・集中する・切り替える」ために必要な体の力を育てることを目指して、活動を組み立てています。子どもの発達は、上から伸ばすというよりも、土台になる力から順番に積み上がっていくと考えられています。姿勢・集中・学び・友だちとの関わりといった力も、その下にある感覚の働きに支えられています。

たとえば、音や光、人の多さ、においなどが気になりやすいときは、五感で受け取る情報が多くなっていることがあります。


さらに、触覚・前庭覚・固有受容覚は、体を支えたり、バランスを取ったり、力加減や体の位置をつかんだりして、動きを整える感覚です。ここが整うことで、体が安定し、活動に向かいやすくなることがあります。そのうえで、子どもが安心して体を動かし、楽しみながら取り組める時間になるよう大切にしています。


たとえば、家では「帰ってすぐ荒れてしまう」「宿題に入る前に崩れる」
学校では「座っているのがしんどい」「音や人の多さで疲れやすい」
こうした様子の背景に、感覚の受け取り方や体の使い方が関係していることがあります。


子どもが取り組みにくいとき、「刺激が強すぎる」「刺激が足りない」「体の位置がつかみにくい」「力加減が難しい」といった状態が重なっていることがあります。


そこで当日は、触覚・前庭覚・固有受容覚の反応を見ながら、その子が整いやすく、取り組みに向かいやすいきっかけを選びます。


・静かに始めると落ち着きやすい子には、刺激を控えた始め方から
・動いてから集中しやすい子には、揺れや押す動きから
・人との距離で状態が変わる子には、関わり方や配置を整えた形から


同じ活動でも、最初の整え方が変わるだけで取り組みやすさが変わることがあります。
活動中は、刺激の種類と量、難易度、順番、時間、休憩、声かけ、環境を調整し、終わったあとに落ち着いて次に進める形で区切ります。

こうした積み重ねが、姿勢の安定・注意の保ちやすさ・切り替え・体の動かし方へとつながり、少しずつ力が積み上がっていきます。


「うちの子は、どんな始め方が合うんだろう」

そんなご相談からでも大丈夫です。見学・体験では、施設の雰囲気とあわせて、お子さまの様子を見ながら、整いやすい進め方を一緒に探していきます。

支援の組み立て方

感覚統合の考え方を手がかりに、支援の目的と関わり方をスタッフ間で共有しながら進めます。

発達は土台から積み上がるという考え方に沿って、
姿勢・集中・切り替えなどの力につながる部分を、体の感覚から整えていきます

1

【観察】「今の状態」を感覚の視点で捉える

活動の中で、姿勢の崩れ方、動きのぎこちなさ、注意の続き方、切り替えのタイミング、友だちとの距離感などを丁寧に見ます。
あわせて、音や光、人の多さ、においなどが気になりやすい場面も確認し、五感で受け取る情報の量や種類も含めて、今の状態を把握します。

その日の体調や気分も確認し、無理のない進め方につなげます。

2

【整理】取り組みにくさの背景を「土台」から整理する

見えている行動だけで決めつけず、触覚・前庭覚・固有受容覚の状態、体の使い方、見通しの持ちやすさ、環境との相性を整理します。
そのうえで、どこを整えると取り組みやすくなりそうかを見立てます。
見立てに沿って、感覚への働きかけと環境設定を組み合わせ、無理のない取り組みにつなげます。

3

【支援】整いやすい始め方をつくり、活動を組み立てる

見立てをもとに、整いやすい始め方を選びます。
刺激の種類と量、難易度、順番、時間、休憩、声かけ、環境を調整し、お子さまが「やってみようかな」と思える形で始められるように整えます。
活動は、終わったあとに落ち着いて次に進める形で区切り、できた経験が積み上がるように進めます。
触覚・バランス・力加減の反応を手がかりに、刺激の量や順番、休憩、声かけ、環境を整えます。
その子に合う「整いやすい進め方」を積み重ね、活動に向かいやすい状態づくりを大切にしています。

支援の組み立て例

切り替えが苦手なとき

切り替えが難しいときは、「やる気」よりも次が見えにくいことが原因になっていることがあります。
こどもらぼでは、声かけだけで動かすのではなく、「今→次」が分かる形を先に作ります。
順番のある遊びの中で「次はこれ」がつかみやすくなるようにし、活動は短く区切って終わりをはっきりさせます。
こうして、切り替えがうまくいく回数を少しずつ増やしていきます。

姿勢が崩れやすいとき

姿勢が続かないときは、筋力不足というより、体を支える感覚がつかみにくいことがあります。
まずは「正しく座る」よりも、押す・引く・支える動きで、体が安定しやすい感覚を作ります。
そのうえで、座る・立つ・止まるを短い時間から練習し、「保てた」を積み重ねます。
無理なく段階を踏むことで、姿勢や集中の土台につなげます。

友だち関係が苦手なとき

友だちとのやり取りが難しいときは、関わり方を教える前に、安心できる距離と成功しやすい形が必要です。
こどもらぼでは、いきなり仲良くすることを目標にせず、
ペアや小集団の活動で、順番が見える・待てる・伝えやすい場面を作ります。
職員が間に入りながら、「一緒にできた」「通じた」を増やしていきます。

感覚が過敏/鈍感なとき

感覚の特徴は、我慢させるよりも、合う刺激を見つけることが大切です。
こどもらぼでは、刺激を強くしすぎたり、無理に慣れさせたりせず、
触る・揺れる・押すなどの活動の中で、その子が落ち着きやすい刺激を探します。
“ちょうどよい刺激”が見つかると、落ち着きやすさや動きやすさが変わり、次の活動にも入りやすくなります。

「うちの子に合うかな?」
からの見学・体験

こどもらぼの空間づくりと活動設計は、広さや明るさを活かしながら、感覚統合の考え方に沿って「整いやすい状態」をつくることを大切にしています。広いフロアは、周りとぶつかりにくい距離が取りやすく、「思いきり動きたい」「少し落ち着いて始めたい」など、その時の様子に合わせて過ごし方を選びやすくなります。


活動では、感覚統合遊具なども使いながら、揺れ・回転・バランス・体を支える動きといった感覚体験を、安全に取り入れます。ねらいは「運動をすること」そのものではなく、体を支える感覚や力加減が整いやすくなるように、刺激の種類と量を組み立てることです。進め方は毎回同じではありません。


その日の体調や疲れ、気分を見ながら、刺激の強さ、難易度、順番、休憩、声かけ、環境を調整することがあります。
「落ち着いて始めたい日」は静かな始め方から、「動くと整いやすい日」は体を動かす始め方から。
お子さまが「やってみようかな」と思える形で始められるように、無理のない進め方を大切にしています。
体の感覚が整ってくると、姿勢が保ちやすくなったり、集中しやすくなったり、切り替えが楽になったりすることもあります。


こどもらぼでは、そうした変化につながるように、体の感覚を整える経験を丁寧に積み重ねていきます。
見学・体験では、空間の雰囲気とあわせて、お子さまが整いやすい始め方を一緒に探していきます。
「うちの子に合うかな?」というご相談からでも大丈夫です。

見学・体験のご案内

見学・体験では、施設の雰囲気や活動の進め方を実際に見ていただきながら、まずは日常のことを少し聞かせていただければと思います。
「家ではこうなる」「園や学校ではこう見える」――そんな日常のお話が、支援の大切なヒントになります。
日常のエピソードを一緒に整理し、「どんな場面で整いやすいか」「どこでつまずきやすいか」の手がかりを見つけていきます。


当日の体験内容は、お子さまの様子に合わせてその場で調整します。安心して過ごせるよう、ペースや関わり方にも配慮しながら進めます。
「うちの子に合うかな?」という段階から、気軽にご相談ください。
見学のみのご案内も可能です。こどもらぼの雰囲気を体感してみてください。

Contact

お問い合わせ

まずは、こどもらぼの雰囲気を体感しに来てください。
見学だけでも、少しお話するだけでも大丈夫です。
「うちの子に合いそうか」を、
一緒に確かめる時間にできればと思います。